2013年04月11日

たまには自転車ネタでも。。



こちらのフレーム。



image-20130405144557.png

COLNAGO Master 1980s


30年ほど前のイタリア製フレームです。

ちなみに、
ビンテージロードバイクは、
イタリア、ドイツ、フランス、、、
たまに、アメリカ。
などにたくさん眠ってます。。



70、80、90年代、
スチールパイプを使用した、
ハンドメイドのロードバイクが数多く存在し、
レースでも活躍しておりました。

ビルダーもかなりいたのではないでしょうか。



今のロードバイクは、
アルミ製、カーボン製がほとんど。
ハンドメイドではなく、
機械によって大量生産されています。

職人の技、コダワリ、
のようなものがなくなってしまいました。。






image-20130405223449.png

image-20130405223455.png


写真を見て分かるように、
スチールパイプの断面が円形ではありません。

パイプに潰しを入れて、
曲げ剛性を高めてあります。

剛性を上げるために肉厚を厚くすると重くなる。
レースで勝つためには軽くしないといけない。。

当時の職人が考えた技術です。


しかも、この潰しは、
デザインにも一役かっている
とも言えると思います。

正に、機能美ですね。





image-20130405224343.png

ラグ(パイプを繋ぐ部品)処理なんかも、
各メーカーによって異なり、
かなり手のこんだモノもあります。


image-20130411211537.png


image-20130411211919.png
(この写真は借り物)


ここは、
ビンテージロードバイクの楽しみの一つ
でもありますね♪


こういう工芸品だともいえるもの、
大切に残して行きたいものです。。







さてさて、


ビンテージものは、
パーツのリペアが付き物です。


今回は、BBをリペアしたいと思います。
BB=Bottom Bracket
ペダルが付いてるクランクの、軸の、
ベアリング部分です。。


カップ状の部分とシャフトとの間で鋼球が転がり、
ベアリングを構成しています。



Campagnolo C record

カップ
image-20130405225238.png


シャフト
image-20130405225257.png



見ると、球が転がるところが、
ガタガタ、ザラザラに摩耗しています。
通称、虫食い。

もうこうなったら、
回転はゴリゴリ、ゴロゴロ、
新品に交換、となります。



しかーし、
そんなん面白くない。
捨てたら、楽しみが減ってしまいます。




リペアします。
旋盤なんか使いません。

子供の頃からの経験、手感が頼り。
ハンドシェイプです。




まずはシャフトから。。
(作業に夢中になり途中経過なし。。)

image-20130405225713.png





次にカップ。

image-20130405230102.png



最後に鏡面仕上げ。

image-20130405230135.png




真円度を保ちつつのハンドリペア。
その方法には、
確率、統計の考えも含まれてます。
と、勝手に思ってます。






で、

で、



実際、回転はどうなるのでしょう。

簡易的に比較しましたのでご覧下さい。



リペア前



リペア後




脱脂状態なので、
シャーっという音がしてますが、
回転、ゴロツキ感、全く違います。

リペア後は、
加速しているかのようにも感じます。
大げさですね。



マニアックな世界、
いかがでしたでしょうか(笑)




ほいでは、自転車ネタはまたいつか(^^)


image-20130411210737.png
1960s. WELTER
イタリアから届いたばかり♪




posted by nakaG at 21:06| 福岡 ☀| Comment(3) | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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